僅か19歳にしてソチオリンピック金メダリストになり、日本のみならず世界を沸かせた羽生結弦選手。
スケートだけでなく学校の成績もオール5、端整な顔立ちにキュートな笑顔で「氷上のプリンス」「王子様」、愛称では「ゆづ」と呼ばれ、多くの人に愛されています。
羽生選手は17~18歳の間、金メダルを目指して練習拠点をカナダに移し、ブライアン・オーサーコーチの下で基礎から鍛え直す生活を送っていました。
当時まったく英語が話せなかったという羽生選手ですが、最近は海外メディアのインタビューに通訳を挟まず積極的に英語で受け答えする姿が見られ、「羽生選手の英語力がスゴイ!」と話題になっています。
「ただでさえ完璧なスペックなのに英語まで話せるなんて・・・」との声も多いですね。
今回はそんな羽生選手の英語インタビュー動画をまとめながら、その英語力を検証してみたいと思います!
ソチオリンピック選出を決めたGPファイナル
聞き取りやすく、堂々とした英語です。
発音や文法はまだまだですが、知っている単語と文法を組み立てて、きちんと自分の言葉で感情を表現しています。
ソチオリンピックで一位をマークし、驚く羽生選手
驚く姿が可愛いですね!発音も綺麗です。驚き方も発音も、まるでネイティヴかと思ってしまうほど。
インタビューやスピーチなどと違い、色々なことを意識しながら喋る英語と普段の「素の英語」の違いが見て取れます。
2014年フィギュアスケート世界選手権にて
緊張しながらも、インタビュアーの質問を的確に聞き取り、自分の言葉で精一杯答えています。これくらいのスピードで相手が話していれば、聞き取りはほぼ完璧なのではないかと思います。
2014年GPファイナル連覇
スペイン・バルセロナでの開催なので、インタビュアーの英語にスペイン語訛りがありますがこれもしっかりと聞き取り、会場を沸かせる余裕まで見せています。この一年で英語力がさらにアップしているような印象ですね。
オーサーコーチと英語で会話する羽生選手
こちらもリラックスした状態での「素の英語」ですね!
オーサーコーチはネイティヴのスピードで話しかけていますが、きちんと聞き取って返事をしていますし発音やイントネーションもなめらかです。
やはり質問に答えなければいけない、そして答えたことが全世界に発信されるというプレッシャーは大きいですよね。
決して得意分野ではなかった英語でここまでネイティヴと意思の疎通ができるようになり、自分の気持ちもきちんと表現できるようになるまでには大変な苦労があったはずです。
苦難のカナダ生活・・・羽生選手を奮い立たせたものとは?
実は羽生選手、カナダに練習拠点を移した際、英語が話せないためオーサーコーチとのコミュニケーションがうまくいかず、ただでさえ繊細なフィギュアスケートという競技での微妙なニュアンスを理解しあうのに一年を費やしたといいます。
コーチには「何を言ってもユヅルは”Yes”しか言わない」と苦笑されてしまい、せっかくのオフも英語が苦手なため観光や買い物に行く気も起こらなかったそうです。
そんな羽生選手に「スケートだけを学ぶのではなく、ここで生活していくつもりで頑張りなさい!」と叱咤激励したのは羽生選手のお母様。通訳をつけず二人で街へ出かけ、身振り手振りで試行錯誤しながら語学力をつけていったのだとか。
苦労しながらそれでもコミュニケーションをはかり、やっと通じたときには達成感と嬉しさでいっぱいになりますよね。ただ家で単語や文法を勉強するよりも、ずっと良い英語のレッスンになったことでしょう。
そしてその経験が「もっと英語を使いたい、自分の英語で話したい」という気持ちや自信へ繋がっているのではないでしょうか?
羽生選手は最初からなんでもできる天才ではなく、大変な努力と苦労をしながらメダルも英語力も手に入れていたことがわかります。
「ここで生活していくつもりで頑張りなさい」
羽生選手のお母様の言葉を自分にもあてはめてみると、必死さが足りなかったことに気付くかも・・・?
気持ちを引き締め、高い意識を持って学習に励みたいですね!!