「英語、特に英会話は単語が命」。身もふたもないけど、これが現実だったりする。ガチでネイティブと会話したいとか、論文書きたいとか、仕事で日常的に使う場合は文法も欠かせないけど、英語の勉強し始め~中級者ぐらいまではとにかく単語がものをいう。旅行会話は単語のゴリ押しでどうにかなる場合も多々ある
……でもこの『単語を覚える』のが「とにかくしんどい! 頭に入らない! 覚えたはずなのにすぐ忘れる!」 という人も多いハズ。「単語覚えるのがニガテ」という話はよく聞くけどその逆はまず聞かないし(笑)
というわけで、今回は『英単語を覚えるのがニガテな人のための、英単語をラクに覚える5つのコツ』を取り上げてみよう。
英単語をラクに覚える5つのコツ
英単語をラクに覚えるコツは、次の5つ。
2.声に出す
3.リズム(アクセント)を意識する
4.最低3回復習する
5.覚えたら寝る
……見ての通り、単語学習で定番の『文章で覚える』『ひたすら書き写す』は意外と効率が悪い。「100回書いたのに覚えられない~!」と嘆いていたそこのあなた、あなたは悪くない。悪かったのはやり方だ。
それでは、一つ一つを詳しく見ていこう。
1.イメージ(画像)を活用する
英単語を覚える時に必要なもの、それは『スペル』と『意味』と『イメージ(画像)』だ。
人間にはイメージをつかさどる『右脳』と言葉をつかさどる『左脳』があり、覚えるにはこの両方を活用するのが欠かせない。
たとえば『book』なら、bookの画像を検索して、画像に『book(本)』って書く感じ。
多くの人は単語帳とにらめっこして、スペルと意味を頭に叩き込もうとする。でもこれだと左脳しか使わないから効率が悪い。
そんなわけで、オススメなのが『Google画像検索』。スペルを打ち込んで画像検索し、出てきた画像を印刷してスペルと意味を書き込む。そこまでするのは手間なら、出てきた画像と検索した単語を見比べて、意味を確認してもOK。
とにかく『単語は常にイメージ(画像)とセットにする』、これを基本にしよう。
2.声に出す
さらに、声を出すことで『視覚(見る)』と『聴覚(聞く)』の両方を刺激できるので、より記憶に残りやすくなる。声に出すのは恥ずかしいと思うかもしれないけど、覚えやすくなるんだからそこは我慢してほしい(笑)
この時に大切なのが『スラスラ言えるようになること』、つまり『突っかからずに発音できるまで練習すること』。つっかかってるうちは『発音できない』=『覚えていられない』なので、舌が回るようになるまで何度も繰り返そう。
3.リズム(アクセント)を意識する
英語圏の人といえばオーバーリアクションが思い浮かぶ人も多いはず。実は、あのリアクションも『言葉のリズムに合わせて』行われている。
つまり『英語を話す≒アクセントを強調する≒リズムを重視する≒リアクションが大きくなる』という構図。
なんか大げさで恥ずかしく思えるかもしれないけど、英語はそういう言語なんだからしょうがない(笑)
言語を覚える時は、その言語のルールに従うのが一番。リアクションはとりあえず置いとくにしても、アクセントとリズムは必須。自分で発音するとき、リスニングするときはアクセントとリズムをしっかり意識しよう。
4.最低3回復習する
悲しいことに、人間の脳は「覚えたことは忘れる」ようにできている。どれだけ気合いを入れて覚えたって、そのままにしていたら絶対に忘れる。これは頭のいい悪いではなく、人間の脳の仕組み。
どれだけ忘れるかというと
1時間経過で56%忘れ
1日経過で74%忘れ
1週間経過で77%忘れ
1ヶ月経過で79%忘れる
つまり、死ぬ気で覚えても一日経てば74%が水の泡。
……酷い話だ……
で。
この『忘れる』を食い止める方法がある。
覚えるのと同じ、いやそれ以上に『忘れるのを食い止める』のが欠かせない。
その方法こそが『復習』。何度も復習すると、脳が「何度も覚えなおしてるってことは、大事なことなんだな」と認識してくれて、記憶が定着するようになる。
ここで大事なのが『復習するタイミング』。
上に書いたように、『20分後』と『1日後』には34%の差があるのに対し、『1日後』と『1か月後』では、わずか5%しか差がない。
つまり、復習は『覚えたその日のうちに』『何回も繰り返す』のが鉄則。復習というと翌日や週末にまとめてのイメージが強いけれど、そんなに開けたら意味がない(涙)
効率的な復習タイミングはズバリ『10~20分後』『1時間後』『翌日』の3回。この3回を繰り返せば、かなりの記憶が定着する。めんどくさいと言わずにお試しあれ。
5.覚えたら寝る
一見ネタに見えるかもしれないけれど、覚えたら寝る、これが鉄則。というのも、人間は寝ている間に脳の情報整理をするようにできているから。
起きて、普通に生活しているだけで、脳という大きな倉庫には情報がバンバン押し込まれている。とにかく詰め込んで処理することでいっぱいいっぱい。大事かそうでないかを丁寧に判断しているヒマはない。
だから脳は眠る=外部からの情報をいったんシャットアウトすることで、脳内倉庫を整理し、大事な情報とそうでない情報を選り分けている。
要するに、起きている間に『繰り返し覚えて』『大事な情報だと思わせた上で』眠り、脳内倉庫の『大事な記憶』のところに整理して初めて学習が完結する。寝ないと脳内で整理が行われないので、そもそも学習が完結しない(笑)一夜漬けの効率が悪いのもこれが原因。
寝ることはサボりじゃない、大事な学習プロセスだ!(ただしちゃんと復習した場合に限る)
まとめると……
見てきたように、『単語を覚える』ためには、結局のところ地道な努力が欠かせない。シンプル・イズ・ベスト、脳がそういう風にできてるんだから仕方ない(笑)
今回とりあげた5つのポイントはどれも地道ではあるものの、誰でもできるカンタンなものばかり。今まで「覚えられない~!」と悩んでいた人も、ぜひ一回試してみてほしい。
何度も言うけど、『英語は単語が命』。単語を覚えるだけで、英会話の実力もTOEICの点数も上がる。まずはここからはじめてみよう。