>>2015年版やっぱり高評価!ヒアリングマラソン再レビュー<<
もはや闇鍋状態『全世界の英語、集めました』
『アルク1000時間ヒアリングマラソン』は、とにかく『英文のバリエーション』が豊富。
英会話教材らしい会話文から映画俳優のインタビュー、海外時事ニュースまで、毎月、タイムリーなネタがこれでもかと詰め込まれてる。音声も『スタジオで収録した教材用音声』から”『ネイティブのインタビュー音声』まで、様々な英語が揃っていてバランスがいい。
さらに、英語を実際に使うときに欠かせない『国ごとの違い、クセ』もばっちりカバー。
アメリカのニュース番組とイギリスのニュース番組の両方を入れているし、インタビュー相手の国はバラバラ、早さも言い回しもバラバラ。「私の知ってる英語と違う!」みたいなことがしょっちゅう起こる(笑)
でも、それが『リアルな英語』なんだよね。TOEICのスコアが必要とか趣味で英語を学びたいだけなら、そこまで踏みこまなくてもいいかもしれないけど、『実際に使いたい』ならこの『いろいろある英語』に慣れておくことが大切だよね。
あけてみた
と、いうわけでいよいよご開帳━(゚∀゚)━!
1000時間ヒアリングマラソンを注文すると、まず届くのがこちら!
基本的に、教材はこのパッケージで届く。ダンボール箱ではなく、ちょっと頑丈な封筒だね。見ての通り『ゆうメール』だから、基本的にはポスト投函だよ。
で、最初に届いたものの中身がこちら!
……え、教材っぽくない?
そりゃそうだ、これに教材本体は入ってないもん!
1000時間ヒアリングマラソンは『毎月新しいものを作って送る』システムで『毎月10日前後に発送』なんだ。だから『申し込んでから教材が届くまでに時間がかかる』。タイミングによっては1ヶ月ぐらい待たされる(笑)
で、教材に先んじて届くのがこちらのキットというわけ。中身はCD用ファイルや会員カード、講座の説明書など。要するに『事前準備セット』だね。f11:本体と一緒に送らないのはタイムラグを意識してなんだろうなぁ
でっ!
実際の本体がこちら!
中身は主に2種類。
メイン教材セット『HEARING MARATHON』(画像右側)
副教材『ENGLISH JOURNAL』(画像左側)
ではでは、一つずつ見ていくよー(゚∀゚)
メイン教材セット~ステップ踏んで手堅く勉強~
メイン教材セットの内容は、テキスト1冊とCD2枚。といっても2枚のCDのうち1枚はテスト用CDだから、実質1枚だね。
CDには主に英語音声が収録されている。音声は75分程度、CDの限界ギリギリまで入ってるよ。日本語の解説はテキストに載せているからか、日本語の音声解説はなし。
テキストはこんな感じ。
見ての通り、かなり字が小さく、みっちり(笑)
テキストは主に見開きで使うタイプで、主に4エリアに分かれてる。丸で囲むとこんな感じ。
第1エリアが『単語・熟語・簡単な文法解説』。
第2エリアが英文
第3エリアが和訳
第4エリアが『背景・表現解説』。
英文・和訳・単語・熟語はもちろん、その教材ごとのポイント(事件の背景とか、言い回しの特徴とか)もしっかり載っていて、かゆいところに手が届く仕様。
個人的にポイントが高いのが『真ん中をホッチキスで止めるタイプのテキスト』ってところ。真ん中で折り返せるし、くるっと丸められるから、電車内でも見やすい。テキストありきの教材なので、これは嬉しいな~
で、具体的な内容はというと……
ちゃんと頭から最後まで、学習の流れができてるんだ。
本編のコンテンツはこんな感じ!
発音レッスン(教材用音声)
ウォーミングアップ(会話文・教材用音声)……テンション高め
ラジオドラマ(教材用音声)……芝居要素強め
ビジネス系(教材用音声)……よくある『教材らしい落ち着いた音声』
フリートーク(生の会話)
映画特集(映画の音声・ナレーション・生音声)
ニュース解説(現地のラジオ)
教材なのでいわゆる『教材用に撮った音声』が中心だけど、後半になるにしたがって生の会話や現地で使われた音声が増えてくる。ニュース解説で取り上げられてる題材はゴシップ的なものではなく、経済問題や要人の訃報といった硬派なものが中心。
で、ポイントなのが『教材音声も、バリエーションが豊か』ってところ。
例えば、ラジオドラマはBGMや効果音もたっぷり入ってるし、役者の演技もかなりオーバー。反対にビジネス系の音声はよくある英語教材の音声で、落ち着いた話し方。
さらに、いろんな国の色んな英語が入ってるのも強み。アメリカ英語一辺倒とか、イギリス英語一辺倒とかはない。
実際に英語を使うときは相手のなまりや国は選べないんだし、色んな英語を聞けるのは嬉しいよね!
ナマの英語はこっちにお任せ!『ENGLISH JOURNAL』
次に副教材の『ENGLISH JOURNAL』。こちらはインタビューなどの生音声が中心で、教材用の撮り下ろし音声はない。
具体的に、2013年7月号の内容を挙げると、こんな感じ。
【インタビュー系】
・ブルース・ウィリス(俳優):自らと戦い続ける永遠のアクションスター
・ブレア・クリスティ(シスコシステムズCMO):仕事と家庭を「ブレンド」する未来
・エディー・ジョーンズ(ラグビー日本代表ヘッドコーチ):創造的プレーでワールドカップ制覇を目指す
【ニュース系】
・人種差別的な仮装に非難殺到:NY1
・イギリスはベビーブームで助産師が不足:BBC
・バチカンと中国政府の不協和音:AFP
【その他】
・心に届くいい話、いい英語:ワークライフバランス
・フリートーク:イギリス王室について
豪華だなおい!
見ての通り多種多様。音源もいろんな国から集めている。
しかも、『ENGLISH JOURNAL』はメイン教材と違い、『分量を自重しない』。インタビューとか超長い。マジ長い。おまけにそのインタビューの『全文』の英語と和訳が冊子の方に載っている。そりゃテキストよりも分厚くなるわ!
さすがに文法などは本編に比べると情報量が少なめだけど、必要十分はきっちり満たしてるからご安心。
さらに
海外で活躍する日本人のインタビューとか
海外の生活コラムとか
おもしろおかしく文法特集コーナーとか
雑誌らしい記事もいろいろ。
息抜きにもなるし、ガチの勉強もできるから歯ごたえ十分!
実は『聞いて終わり』じゃない!
『1000時間ヒアリングマラソン』には、もう一つ特徴がある。それは『提出用テスト』。ネットか郵送でテストを提出すると赤ペン先生ばりの解答と解説が届いて、さらに成績上位者はプレゼント+テキストに名前が掲載される。
……「いまどき名前掲載とか(笑)」って思うかもしれないけど、いざテキストの裏に名前がずらーっと並んでるの見ると「載りたい……」って思うんだ、これが(笑)
さらに、ネット上には受講者限定のSNS(会員専用ページ)があって、「ここまでやるか!」なサービスが受けられる。
特設サイトの入り口はこんな感じ
で、中はこんな感じ。
どう見てもmixiです本当にry
この特設サイトは
・勉強時間の累計カウント
・本教材の音声ダウンロード
・毎月のテストのwebでの提出
・担当コーチに質問コーナー
・自分で日記をつけるコーナー
・ひとことつぶやきコーナー
などなど、かなりいろんな機能がついている。
勉強時間の累計カウントは、数字を入れれば今までの合計時間を計算してくれて、1000時間達成するとテキストに名前が載る仕組み。まあ1000時間を自分でカウントするのは大変だしね
どう使うかは人それぞれだけど、音声ダウンロードとコーチに質問コーナーがあるだけで相当うれしいよね( ゚∀゚)
ラジオ英会話と比べてみた
『毎月新しいものが出る』『音声+テキストで勉強する』といえば、やっぱり『NHKラジオ英会話』。
奇しくも、『1000時間ヒアリングマラソン』と『NHKラジオ英会話』はコンセプトはほぼ同じで、テキストの内容も似通っていたりする。
じゃあ、両者の違いはどこなのか? ぶっちゃけどっちがイイのか?
がっつり比較してみよう!(・∀・)
ボリュームについては、『1日3時間』と『1日15分』とコンセプトが異なるので、正直比べられない。
英文の量だけを無理やり比べるなら、ヒアリングマラソン:ラジオ英会話=10:1ぐらい(笑)
また、ラジオ英会話はあくまでも『教材用の会話』なのに対し、ヒアリングマラソンはインタビューやニュース音源など、『現場で使われている音声』が入っているのも大きな違い。
『NHKラジオ英会話』の量では物足りない、ネイティブが実際に話してる英語が聞きたいならヒアリングマラソンはオススメ。
逆に、ラジオ英会話の量さえも多いと感じる人は絶対に手に取っちゃダメだ(笑)
どんな風に勉強すればいいの?
1000時間ヒアリングマラソンでは、勉強法として『多聴』と『精聴』の併用をおすすめしてる。
『多聴』っていうのは『大量に聞いて、前後関係や文脈をつかみ、話の概要や展開を理解すること』、『精聴』っていうのは『一言一句の意味、文の構造、音の特徴など、英文の内容をすべて正確に聞き取ること』なんだとか。
要するに多聴がおおまかに捉える聴き方で、精聴が細かいところにこだわる聴き方ってことだね。
ちなみに多聴は『聞き流し』ではないのでご注意(笑)
電車内では多聴で、家では精聴みたいに使い分けるのがいいんじゃないかな。
……目標は『1日3時間』だからね!家だけ、電車だけってわけにはいかないんだよ!(笑)
ちまたのレビューを覗いてみた
ここまで読んで、そろそろ他の人の評価が気になってきたのでは?
というわけで、あちこちにあるレビューを集めてきたよ!
リスニング能力を強化したいと思ったため、3年前から受講を始めました。
「アクティブ・リスニング」(現「トレーニング・ジム」)や「ニュースの斬り方」など比較的硬い内容のコーナーと、「HMシネマ試写室」や「今月の本音 トーク」など息抜きに使えるコーナーがあったので、自分の気分に合わせてコーナーを選び、学習できたのが良かったと思います。
平日は平均約1.5時間、休日は約2時間をテキストやEJを使う学習時間に当てています。 教材が届いたら、まずは多聴から始めて、別の日に精聴し、気に入ったコーナーを中心にリピーティング、シャドーイング、ディクテーションなどを行うように しています。毎日同じコーナーではなく、2?3のコーナーや話題を日替わりで使うことで、飽きずに続けることができました。また少し間をあけたほうが記憶 に残りやすかったような気もします。
(中略)受講前はあくまで就職活動などを考えた英語学習でしたが、最近は英語学習そのものが楽しくなってきました。10年ぶりに英検を受けたり(2級に合格し、現在準1級受験に向けて学習中です)、英会話喫茶に通ったりと、以前より積極的に英語に触れるようになりました。 英語学習を毎日の義務ではなく、楽しみと考えられるような学習プランを考えると良いと思います。
実は2回目の受講です。ナマの英語を1000時間聞き続けるのは大変ですが、毎月作成されるラジオドラマ・ニュース・インタビューetcと飽きさせない教 材になっています。「聞いてるだけで英語が出来るようになる」・・・ということはまずないですが、どうやって英語の勉強をしようか分からない方は入門とし て最適だと思います。週に1回1時間だけ英会話スクールに通うよりはずっと効果的だと思います。また今まで英語を挫折・敬遠していた方は一度試してみてく ださい。ヒアリングマラソンで英語を好きになりましょう。そこからの上達は早いです。
実際の有名人のインタビューしたのを聞くことができて、リアルな英語が聞けると思います。
色々な癖のある英語なので、ある程度英語力がないと厳しいと思いますが、色々な単語を覚えれて勉強しながら聞くという感じだと思います。
口コミを見た感じ、『教材のクオリティは高いよ!』『でもレベルたけぇよ!』『1000時間は無理だよ!』という意見が大半(笑)でも、教材のクオリティそのものに文句言ってる人はほとんどいないのが印象的だった。
内容でも、コンセプトでもなく、その本気度合いが人を選んでるのかもね。
切り込め!一問一答
と、内容をレビューときて「もうちょっと、こう、気になるところにピンポイントで答えてほしい」って声が聞こえてきそうなので(笑)ここで一問一答コーナー!
聞きたいけど聞けない、際どい質問をどうぞ!
Q.スピードラーニングなどと何が違うの?
A.英文のバリエーション、クオリティ、テキストの充実度、どれもが段違い。ヒアリングマラソンの方が圧倒的にボリュームも話の幅も広く、いろんな国の英語が聞ける。ただしヒアリングマラソンには『手軽さ』が全くないので、手軽さを求めるならばスピードラーニングの方がいい……かも?
Q.学習時間はどれぐらい必要?
A.公式は『目標1日3時間』と宣言。『アルク1000時間ヒアリングマラソン』の『1000時間』とは盛った数字でもなんでもなく、『一日3時間×365日=1000時間』という意味。もちろん、長ければ長いほうがいい。逆に、短い場合も1時間は時間を取れないと厳しいんじゃないかな。
Q.聞き流すだけでいいの?
A.聞き流しは厳禁。何度も繰り返し聞くことは推奨されているけれど、BGM的に聞くのではなく『ちゃんと聞く』ことが求められてる。
Q.初心者なんだけど、この教材で英語をマスターできる?
A.初心者にはおすすめできない。ハッキリいってレベルが高すぎる。
この教材は『英検2級、TOEIC550点以上』を受講の最低ラインに定めている上、教材の内容はTOEIC600点レベルの人でも大変だと評判。なので、最低ラインまで届いていない人は手を出さない方が無難。
Q.サポートは親切?
A.購入者専用SNSで質問コーナーがあったり、毎月提出のテストがあったりと、サポートはかなり決め細やか。ただ、webが使えない場合はサポートが受けられないという弱点もあり。
Q.届くタイミングは?
A.毎月25日締めの、翌月10日ごろ到着。
つまり『申し込んだ月は教材が届かない』(翌月、もしくは翌々月からのスタート)。
今すぐはじめたい場合はヤキモキするかもしれないけど、これはガマンだ!
Q.お値段が結構するけど、分割払いはできるの?
大抵のクレジットカードで『分割払い』が使えるよ。どう分割できるかはカード会社によって違うみたいなので問い合わせてね。
ただ、一つだけ注意なのが『月額課金制度はない』というところ。必ずまとめての支払いになるから気をつけてね!
まとめると……
……とまあ、ヒアリングマラソンは守備範囲が広い広い。しかもこれが毎月届く。仮に、音声の中に気に入らないものや苦手なテーマがあったとしても、全部で15種類もあるからそんなに損した気にはならない(笑)
英語にだってなまりはあるし、話すスピードは人それぞれ。
ヒアリングマラソンは教材音声の他、いろんなパターンの『現地で実際に使われる音声』がふんだんに入ってるから、より実践的に学べるんじゃないかな。
生の音声はスピードが早いし、独特の言い回しを使ったりするからある程度の実力がないと厳しいけど、『本気で英語を使えるようになりたい!』なら、こんなに頼りになる教材はないと思うよー。