TOEICの800点を効率よく目指すあなた専用の通信教材。
お得度 | 14点/20点 |
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手軽さ | 14点/20点 |
オリジナリティ | 16点/20点 |
信頼度 | 16点/20点 |
満足度 | 15点/20点 |
合計 | 75点/100点 |
意外と足りない『TOEIC中級者向け教材』
TOEIC受験者には3種類いる。
- 就職や進学で必要なので、サクッとそれなりのスコアを取りたい「初心者」
- 英語を活用したい、実際に通用するレベルの英語力をつけたい「中級者」
- エベレストを踏破するがごとく、900点や満点を目指す
ガチ勢「上級者」
この中で数が多いのは初心者だけど、一番効率的に勉強したいのは実は中級者であるあなたではなかろうか?
本屋も通信講座もTOEIC対策は『初心者向け』だらけ、知っていることや小手先得点テクニックはやる気が削がれる。かといって、900点向けのマニア知識もいらない……
そんな中級者に手を差し伸べるのがこの『TOEIC LISTENING AND READING TEST 完全攻略800点コース』。
この教材には問題集はもちろん、リスニングCD、頻出単語集、模試など『TOEIC対策に必要なもの』が全部詰まっている。もちろん新形式に対応済み。というか、それ前提に作られているので、新形式対策をする必要がない。
800を目指す人にとって、TOEIC新形式対策は必須。でも、忙しい中でなんとか勉強時間搾り出してる中、『わざわざ新形式用の勉強をする』なんてぶっちゃけめんどくさい大変だよね(笑)この教材はそんな中級者の悩みに応えてくれる。ノルマをこなしていれば新形式対応が完了するという、実に効率的な教材なんだ。
そんな『中級者向けTOEIC教材』の実力はいかほどのものか? 実際に買って試してみたよ!
ざっくり言って、どんな教材なの?
TOEIC新形式に完全対応した、正攻法かつ効率的に800点取りたい人のための王道教材。
TOEIC頻出テーマを軸に、単語・知識・文法・リスニングをバランスよく学べる上に、毎月提出のテストや模試も完備されていて、本番さながらのシミュレーションもできる。TOEICの点数と英語力を同時強化できるので『TOEIC受験後も英語を使う』人に最適。
ただし、内容のレベル的に初心者には向いていない。アルクは初心者向けのTOEIC教材も出しているから、初心者は背伸びせずに初心者向け教材を買おう。
どんな特徴があるの?
1日1時間で、全パートの問題演習ができる。パートごとに分けている教材が多い中、毎日全パートの問題を解かせる形式は斬新。800点は『苦手なパートは捨てる作戦』が使えなくなり、全体的な底上げが必要になる点数。そこを見越して『常に全体的な実力を挙げる』スタイルが取られているんだ。
しかも、ただ全パートを並べるのではなく、最初は解きやすいパートを多めに→後半は難易度の高いパートが多めと、学習者のレベルアップに合わせた配分になっているのもいい。リスニングCDにはリスニングパートはもちろん、リーディングパートの音声も収録されており、一粒で二度美味しい(?)
しかも毎日の学習前に『今日の頻出単語』コーナーがあり、頻出単語チェックができる。単語を覚えて、すぐ使えるようになっているので記憶の定着率もあがるというわけ。頻出単語は800点を目指す人のための単語にふさわしい、少しレベル高めのものが揃っているのもポイント。奇をてらった部分は一切ない代わりに、『効果的な正攻法』を実現させているんだ。
ちなみにテキストはネットからダウンロードでき、音声は全てスマホから聞けるので、わざわざ荷物を持ち歩かなくてもいい。スキマ時間にちょっと問題演習ができるのも嬉しいよね。
どんな人にオススメなの?
この教材はTOEIC受講生の中でも
● 既に550~600を取れる自信がある、取った
● テクニックではなく、実力でスコアをあげたい
● TOEICで高得点をとった後も英語を使いたい
という人にオススメ。
特に重要なのが『既に550~600点を取れる自信がある、取った』というところ。実際のところ、550点未満とそれ以上では、英語の基礎力に大きな違いがある。この教材は基礎力がある人がさらに上を目指す教材なので、初心者はお断りなのだ。
レベルが合わない人の場合は、こちらの教材を。
⇒完全攻略600点コース
⇒完全攻略700点コース
また、TOEICでしか通じないならではの解答テクニックなども載っていない。あくまでも『正攻法で800点を取りたい人のための教材』。800点を目指す人は英語力を高めたい人が多いだろうし、ニーズにぴったり合ってるんじゃないかな。
逆にテクニックを求める場合はこちらを。
⇒奪取730点TOEICテスト攻略
アルクの他のTOEIC教材との違いは?
アルクのTOEIC対策は『100点ごと』に別の教材がある。中級者レベルなら600点、700点、800点の3種類。パッと見て、どの教材がいいのか迷うよね。
この3つの教材の違いはズバリ『難易度』と『量』。基本的な仕組みは同じで、1日当たりの分量や単語のレベルで差がつけられている。この中からひとつだけ選ぶというするなら、やっぱり800点が一番長く使えるのでオススメかな。
ちなみにこの『800点』、「TOEIC初めて受けるんです」という人には正直オススメできない。なぜなら550~600レベルの知識、単語力がある前提で進んでいくから。その代わり「TOEIC何度か受けたけど、伸び悩んでる」「もっと高い点数が取りたい」なら、しっかり取り組めばスコアアップに繋がる可能性は高い。0を1にする教材ではなく、1を2に、3にする教材だよ。
あけてみた
というわけで、ご開帳~!
こちらが全体写真。手前の5冊がメインテキスト、後ろの右側の冊子がweekly testにmonthly testに直前模試、左側が単語集+学習要綱。TOEIC受験に必要なものがしっかり揃っている。
ちなみに今回購入したのは『MP3版』なので、CDは同封されていない。
この教材は『MP3版』と『CD版』があり、CD版のほうがちょっと高い。MP3版とCD版の違いは『CDが送られてくるかどうか』だけ(テキストはMP3版でも送られてくる)ので、絶対にCDが欲しい人以外はMP3版がオススメ。
一日の初めには、こうして『その日の問題で出てくる単語』が載っている。最初に単語を知ることで覚えやすくなるし、問題も解きやすくなるよ。もちろん腕に自信があるならここは飛ばしてもOK。
中はTOEICの形式に沿った問題が並ぶ。問題の上には『この問題はこのパートに対応しているよ』というマークがついているので、自分が得意・苦手を把握するのもラクラク。
問題の後には解答・解説ページ。TOEIC問題集らしい解答・解説。ただこのページ、ちょっと字が小さくて見づらい(汗)ここだけはネック。
また、週の終わりには『weekly test』という冊子でその週の復習をかねた問題演習ができる。もちろんTOEIC新形式対応。
アルクの定番、直前模試(アルクに送らないと解答が分からない)も完備。
全体を見て分かるとおり、ド直球の『TOEIC対策用教材』。ある意味、アルクだからこそできる直球具合(笑)パターン化した解法テクニックがあるとはいえ、TOEICも800点までくれば完全に実力勝負の世界。面白系の教材は大体初心者向けってことはそういうことだ正攻法で挑みたい人に必要な内容をキッチリ押さえてくれているよ。
まとめると…
『より高い点数を取りたい人のための、手堅く実力を上げるTOEIC教材』。テクニックや裏技に頼らず、あくまで効率的に実力をつけて点数を上げていくので、TOEICに真剣に取り組んでいる人ほどやりがいと手ごたえを感じるはず。単語はその日の問題とセット、苦手パートも問答無用で解かせるなど、学習者のことを考えたつくりになっているのはさすが。1日のノルマは1時間と短くはないものの、必要な内容が全て揃っていて『この教材だけでOK』なのはとてもありがたい。
既にTOEICの勉強に取り組んでいて、上を目指したいならば手にとって損はないんじゃないかな。