お得度 | 17点/20点 |
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手軽さ | 17点/20点 |
オリジナリティ | 17点/20点 |
信頼度 | 18点/20点 |
満足度 | 18点/20点 |
合計 | 87点/100点 |
まずはこの公式動画をチェック!
1分でざっくりこの教材の良さがわかります。
公式サイトのちょっと手作り感漂う感じといい、宣伝の斜め上の力の入れ方といい、ものすごくイロモノ系の気配がただよっている「You can speak」。その割に、世間の評判は結構いいみたい?
果たして見た目通りに怪しいのか?それともガチで使えるのか?
OK、ならば試してみようじゃないか!
ざっくり言って、どんな教材なの?
言ってしまえば『反射的に英語が口から出てくるようになる』教材。
日本語を見る→英語に訳すを繰り返すことで『言いたいことを英語で言える力』をつけることができる。単語や文法の基礎知識は必須なので完全初心者には向かないけれど、『英語の知識はある、ペーパーテストはできる、でも喋れない!』って人にはまさに一撃必殺の教材と言えるんじゃないかな。
どんな仕組みなの?
この教材にはテキストやCDはなく、インターネットの専用ページを使用する。ネットが使えればパソコンでもスマホでもできるのでその点は安心。
どんな仕組みかというと
画面に日本語が表示される↓声に出して英語に訳す↓答え合わせ&模範音声&解説をチェック
という、いたってシンプルな流れ。これをひたすら繰り返していく。さらにはカウントダウンタイマーがついていて、時間無制限、7秒、5秒、3秒、1秒……とタイムアタックをすることもできる。「1秒なんてできるかボケ!」って最初は思うんだけど、慣れるうちにできてくるから不思議なもの(笑)
音声認識ソフトはついていないので、ちゃんと英訳できたかどうかは本人の判断に任されているけれど、まあ、そこでズルしてもしょうがないしね(笑)
この勉強法の何がいいの?
英語を聞いて日本語に訳す……という教材も多い中、この教材はひたすら『日本語を英訳し続ける』。実はこれ、通訳の学校でも使われている『クイックレスポンス』という学習法なんだ。通訳はまさに『反射的に訳すお仕事』、それと同じトレーニングと思うと信頼性も上がるというもの(笑)
そもそも、日本の英語学習は『英語を日本語に訳す』に偏りまくっている。その方法は英語を聞き取るには有効だ。でも、日本人が英語をしゃべるときは『日本語を英語に訳す』わけで……これの練習量が圧倒的に足りてないんだよね。
その部分に注目し、徹底的にトレーニングしてくれるのがこの教材というわけ。しかも、使われている単語も文法も中学校2年生レベル、つまり決して難しくはない。『今持っている知識を使えるようにする』って意味でもかなりイイ。
英会話教室と何が違うの?
『言いたいことをすぐ英語で言う練習』と言ったら、まずは英会話教室や留学みたいな『英語を喋る環境』を思い浮かべるよね。
ところがどっこい、日本人がいきなり英会話教室に行っても大体失敗する(涙)
ぶっちゃけ、英会話教室は『日頃の練習の成果を試す場所』、テストや試合といった『本番』に近いもの。練習も勉強もしないで本番に挑むバ……身の程知らずはなかなかいないよね。f11:そもそも「英語でしゃべる」だけでも緊張するのに「よく知らない外国人を相手に逃げ場のない状態で会話し続ける」って割と拷問じゃね?
英会話教室に行くなって話じゃないよ。英会話教室に行くなら、その前に効率的な練習をしとけってこと。で、『話せる英語を増やせる』教材である『You can speak』は練習に最適なんだ。
自分の英語の腕に自信があるなら英会話教室、まず腕を磨きたいならYou can speakって感じかな。
難易度はどのくらい?
公式サイトには『中2レベル』と書いてある。具体的に言えば’’不定詞や動名詞がわかるレベル’’だね。このプログラム自体、不定詞や動名詞を使った『言い換え』を重視しているので、このあたりの知識が全くないとぶっちゃけキツイ。
ただ、プログラムとQ&Aに相当詳しい文法の説明が載っているので、分からなかったときはがバッチリ確認できる。この『文法確認コーナー』がない教材がいかに多いことか(涙)確認していくうちに「そうか、あの文法はこうやって活用していくのか」というのもわかって楽しくなってくるよ。
ちなみにレベル1の問題は
「名前はそんなに重要ではありません」The name is not so important.
「良いリーダーになること」to be a good leader
これぐらいの文章を英語に訳す。
レベル4になると
「あなたは本当にそれらの幼い子供達に1日おきに英語を教えるのですか?」Do you really teach those young children English every other day?
「下の娘のために適切なマンションを見つけることは、私達が思ったほど楽ではありませんでした」Finding an appropriate condominium for our younger daughter was not as easy as we thought.
これぐらいの長さ、難易度になる。けっこう歯ごたえがあるんじゃないかな。ちなみに、ヒント機能などという便利なものはついていない(笑)。
ボリュームや学習期間、一日の勉強時間は?
物理的なボリュームは2496問。タイムアタックごとに1問と数えたら12480問と、なかなかのボリューム。24問ごとに区切られているので、これを一日の目安とするのが基本。公式では『一日15分から』と書いてあるけど、慣れてない段階なら30分前後かな。
もちろん、勉強が進んで力が付けばどんどん短くなっていく。1秒タイムアタックなら5分かからない(笑)人によってばらつきはあるだろうけど、長い人でも1時間はかからないだろうから結構取り組みやすいんじゃないかな。
ちなみに学習期間は大体半年~一年。短期決戦を狙うなら3か月前後に短くすることもできるし、一年以上かけてじっくりやってもいい。
ちなみに、この教材は『期限が切れたら使えなくなる』ので注意。期限は2年間なのでよっぽどサボらない限りは大丈夫だろうけど、気を付けてね(笑)
スピーキングに特化しているの?
You can speakはその名の通り、スピーキング教材。喋れるようになることを軸に置いて作られているし、読解や書き取りなどの問題は入っていない。
でも、実はスピーキングができればライティングもリーディングもできちゃったりする(笑)特にこの教材は『英語と日本語を結びつけるトレーニング』なので、応用が利きまくるのが強い。英語の土台、実力をつけることができるよ。
お値段……ちょっと高くない?
You can speakがあまり有名じゃない理由の一つに価格があげられると思う(笑)お値段それなりだし、パッと見の派手さはないし宣伝もあんまりうまくないしサイトデザインもイマイチなので、気持ちはわからなくもない。
……けど、この教材、実はかなりコスパがいい。問題1問あたりのコストは実に24円。言い換えれば『自分が即座に言える英文が一行24円』というわけ。大体の教材があっという間に記憶の彼方に忘れ去られることを考えると、ほぼ確実に自分の口で言える英文が増える教材のコスパは決して悪くないんじゃないかな。聞き流しのような「やった気になっただけ」ってごまかしもないしね
開けてみた……もとい、やってみた
と、いろいろ解説してきたけど、とにかくやってみなけりゃ始まらない(笑)というわけでやってみたよ!
この教材はネットでプレイするので商品写真はなし。さっそく画面に入ろう。
画面はこんな感じ。
うん、シンプル。画面の真ん中に日本語が出てくるので、それを英訳して声に出す。何か入力するわけでも、音声認識がついているわけでもないので、真実は自分が知るのみ(笑)
言えたか言えないかを正直に選び、クリックする。
すると、次はこんな感じで英文とサンプル音声が聞けるボタン、文法説明のボタンが出てくる。ここで発音や文法をチェックしたら次へ進む。
……この繰り返し。ほらシンプル。答えられたかどうかで上のメーターに色が付き、自分でチェックできるというわけ。……ここでウソをついてもなんの意味もないからね!(笑
ちなみに最初からすべてのレベル、すべての問題にチャレンジできるので、自信がある人はいきなりレベル4から飛び込んでみても構わないよ。
まとめると
日本人にありがちな『読めるのに喋れない』を解消するためのトレーニングツール。すでに持っている文法や単語の知識をフル活用して練習しまくり、英語の文章を作れる自分になるという、ひじょーにまともでオーソドックスなプログラム。
その『オーソドックスなプログラム』の中に『あったらいいな』をとことん混ぜ込み、かゆいところに手が届く仕様にしてあるので、勉強は非常にやりやすい。時間は勝手に測ってくれるし、正答率も計算してくれるし、解説はワンクリックで出てくるし……ぶっ飛んだ教材をやるよりははるかに地に足がついている。その分地味っぽさがあるのは否めない(笑)
これを使うためにはまず基本的な文法知識と単語が必須なので、『初心者向け』とは言えないけれど、受験との相性もいいし、受験後にこれを学び始めると一気に実力が付く感がある。
まとめると
『地味に勉強してきた人が現場で英語を使うためのトレーニング教材』。
楽はできないけど、確かな実力は得られると思うよ!